~あらすじ~
蒙驁将軍が築いた砦を突き進む廉頗軍であったが、砦は至る所が行き止まりになっており、そこを上から弓矢で攻撃されてしまうために苦戦を強いられていた。
しかし廉頗の率いている隊だけは、砦の罠にはまることが無い。
廉頗はいくつもの罠を避け、着実に蒙驁将軍に近づいていた。
どうやら、廉頗は砦に入る前に全容を見て怪しい所を推測し、さらに砦に入ってからはその記憶を頼りに進んでいるようであった。
そして廉頗がこういったことを行えることは蒙驁将軍も予想しており、廉頗が砦の五合目に入ったところで蒙驁将軍はある指示を出した。
その指示とは、木の柵を移動させることにより、廉頗の記憶した砦とは違う構造の砦に変化させることだった。
これにより、廉頗隊は巨大な袋小路へ誘い込まれてしまったのである。
~感想~
蒙驁将軍の秘策は、砦の構造を変えることだったようです。
さすがに長い間練っただけのことはある作戦だと思います。
廉頗の洞察力や記憶力は並外れたものですが、記憶しておいた罠の位置をずらされてしまってはどうしようも無いでしょう。
そしてこの話の最後のページで、蒙驁将軍の号令と共に一斉に弓矢が廉頗隊に降り注ぐのですが、僕はこのシーンを最初に読んだ時、ついに廉頗を仕留めた!と思ってしまいました…
今思うと浅はかでした(^^;