~あらすじ~
山の民三人とランカイの戦いは、山の民の優勢で進んでいた。
タジフの石球がランカイの手を潰し、シュンメンが顔を切りつけると、ようやくランカイは戦意を喪失した。
これにより、勝負は決したかに思えたが成蟜の、お仕置きだぞ、の一言で再びランカイは戦い始める。
タジフはランカイの一撃を胴に受け、血を吐いて崩れ落ちた。
成蟜いわく、ランカイは珍種の猿。
赤子の時から念入りに調教したおかげで自分のいう事なら何でも聞くらしい。
この後、成蟜が自身の国家論をぶち上げていると、信が目を覚ました。
信いわく、臣下がこれだけいるにも関わらず、成蟜を守ろうとする者は一人もいない。
戦っているのは虐待におびえた猿一匹だ。
それが気色悪い。
これを聞いて、成蟜は信と河了貂を自分のそばまで連れてこい、と臣下たちに命じる。
二人の首を自分の手で落とすためだ。
しぶしぶ二人の元へ歩み寄る臣下たちだったが、河了貂の吹矢にあっさりとやられる。
信はこの様子には目もくれず、成蟜の方を向いていた。
~感想~
タジフが~(T_T)
あんなデカい拳をまともに受けちまった。
後ろに柱さえなければ、まだましだったんでしょうけど…
思い切り挟まれてしまいました。
しかし、ランカイの正体がここで初めて明かされましたね。
なんとその正体は珍種の猿!
人間離れしているとは思ってましたが、ほんとに人間じゃなかった(^^;
それにしても、珍種すぎるでしょう…
牙が魚類みたいな形をしてます。
まぁ僕は成蟜に言われるまで、変わった人間だと思ってたんですけど。
それにしても成蟜は昔から酷かったようですね。
まだ、赤ちゃん猿だったランカイを虐待して育てるとは!
河了貂に言わせれば、成蟜ほどの下衆野郎は黒卑村にもいなかった。
黒卑村というのは無法者たちの吹き溜まりみたいな村です。
そんなところにもいないほどの下衆野郎というのはよっぽどのことですよ。
ダミアンと良いお友達になれそうなほどに仕上がってしまった成蟜に、正しい教育をしようとした人間は今までいなかったのでしょうかねぇ。