キングダム第二百六十五話「外交の仕事」感想(ネタバレあり)

~あらすじ~

合従軍からの斉の離脱を託された蔡沢は斉国王に謁見を許された。
蔡沢は斉国王である「王建王」をクセが強い人物と評していたが、実際に現れた王建王は蔡沢の言う通りに非常にクセが強そうであり、蛇の姿焼きをしゃぶっていた。

蛇の姿焼きをしゃぶりながらも会談が始まると、蔡沢は李牧の倍額を払う約束をし、斉の合従軍からの離脱をとりつける。
しかし、王建王は李牧を化け物と評し、秦が合従軍に勝つ見込みは万に一つ、と言った。

斉の合従軍離脱の報を受けた咸陽はほんの一時、歓喜に沸いたが、戦況はそれほど変わってはおらず、特に最も侵攻していると思われる魏軍の対応には苦慮していた。
しかし、十万の兵力を擁する魏軍は一万ほどの秦軍に足止めをされており、その秦軍を率いていたのは大将軍麃公であった。



~感想~

王建王はかなりデンジャラスな雰囲気の王様でしたが、なかなか情に厚いところがあるみたいですね。
普通だったら、謁見すらせずに秦を叩き潰して李牧から報酬をもらうところでしょうが、蔡沢の方が付き合いが長いからと、合従軍からの離脱を承諾してくれました。
これはかなり優しい判断だと思います。
なぜなら王建王自身が言っているように、秦が勝つ見込みは万に一つですから、蔡沢の約束した報酬が支払われる可能性も無いに等しいのです。
合従軍が勝てば、そこに加わっていない国は報酬をもらうこともできませんしね。

しかし王建王は蔡沢についた!
この判断はなかなか下せるものではないでしょう。
人は見た目で判断できませんねぇ。
秦国がこの窮地を脱した暁には、王建王に深く感謝しなくてはいけません。


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