～あらすじ～

戦い二日目の朝、楚軍第一軍の将たちは一か所に集められていた。
臨武君を失った第一軍は第二軍に吸収されることとなり、これから第二軍の大将である媧燐から話があるようである。

間近にみる媧燐は汗明なみの巨体で、媧燐は臨武君の副官である魯近（ろきん）を前に呼び出す。
すると媧燐は突然、魯近の顎を蹴り上げて首をへし折り、殺してしまった。
媧燐は自分の第二軍は動かさず、第一軍だけで戦い、騰の首を取るように命じる。
失敗すれば全員斬首とのことだった。

そして二日目の戦いが始まると、媧燐は言葉通りに第二軍は一切動かさずに、項翼や白麗らの第一軍のみが騰軍と戦うことになった。
しかし、騰軍は楚軍第一軍の無謀な戦い方を訝しみ、攻勢に出ることは無かった。

楚軍第二軍が動かない事態に業を煮やした汗明は直々に媧燐の元を訪ね、訳を言え、と迫る。
汗明の手には剣が握られており、答えねば斬るつもりであったが媧燐は動じず、作戦ですよ、と平然と答えた。
函谷関を落とすための作戦ですよ、と。

～感想～

また、濃いキャラが登場してきましたね。
邪悪な面構えの大女です。
その行いも残虐非道なもので、いきなり仲間である魯近の首をへし折ってしまいました( ﾟДﾟ)

この女からは成蟜や桓騎と同じ匂いを感じます。
もはや三兄弟といっても違和感がありません。
春申君によるとこいつは戦いの天才だそうで、その戦いの天才が、函谷関を落とす作戦がある、と言っています！
そんな馬鹿なと思ったのですが、なんとこの作戦を聞いた李牧も、媧燐は本物だ、と言うではありませんか。

この段階では、媧燐はいきなり出てきた大女ですので、その言葉にはそれほど危険性は感じなかったのですが、李牧が認めるとなると話は別です！
非常に危険な作戦の匂いがします(T_T)
こうなったら、邪悪三兄弟の長男、桓騎になんとかしてもらいましょうか…