～あらすじ～
騰は、隆国軍を中央軍として両翼を置くという配置を全軍に指示し、録鳴未軍と干央軍に救援を送らない決断を下した。
録鳴未軍と干央軍は敵の包囲を受けているため、この判断は両軍を見捨てることを意味する。
騰は全てを救うことはできないと踏んで、本陣の防衛に注力したのである。
中央の隆国軍が攻撃を受け、両翼にも敵軍が迫る中、騰は両翼を守る軍の指揮権をかえる判断を下す。
左軍五千の将には王賁を右軍五千の将には蒙恬が抜擢された。
いよいよ両翼に敵軍が突っ込んでくると、蒙恬は右軍の指揮を部下に任せ、騎馬隊を率いて出陣していく。
蒙恬の作戦は自軍に攻撃を仕掛けている敵兵たちの後ろから攻撃し、敵兵たちの勢いを削いでいくというもので、この作戦はとても有効なものであった。
さらに王賁も全く同じことを考えており、両騎馬隊の鏡合わせのような活躍によって、騰軍と媧燐軍の戦いは接戦になっていった。
～感想～
騰は録鳴未と干央を見捨てたように見えましたが、僕は最初に読んだ時から、まぁあの二人なら大丈夫かな～と思ってました。
騰もたぶん大丈夫だと思っていたのではないでしょうか。
なんたって録鳴未と干央のコンビですから、相手方に物凄い武将でもいない限り、死ぬことはないでしょう。
雑魚が何人来ようと、脱出するだけなら可能だと思います。
しかし両翼の将に王賁と蒙恬も抜擢するとは驚きました！
なんと五千人将です。
信が聞いたら悔しがる…と思いましたが、信は麃公軍一万を率いて万極を討ち取りましたから信の方が上ですね(^^;
王賁と蒙恬の活躍によってなんとか陣を保っている騰軍ですが、ここもかなり危ないシーンでした。
騰が二人を将に抜擢していなければたぶん負けていましたし、王賁と蒙恬が同様の作戦を思いついていなくてもたぶん負けていました。
今後も予断を許さない状況が続きそうですので、危険なシーンの連続になりそうです…