~あらすじ~
洞窟内で政、信、河了貂の三人の会話が続く。
政には王宮に「昌文君」という味方がいた。
その昌文君が漂を政の身代わりにしたという事を、信は政の口から改めて聞かされる。
万が一のために漂を身代わりにしたのだと。
それを聞いた信は怒り、政に殴りかかる。
秦王、政もそれを甘んじて受け止めていたが、信は拳が血に染まっても殴ることをやめず、河了貂が止めるのも聞かなかったため、政が自ら信の首を掴み、止めさせた。
そして語りかける。
漂は利用されることを理解していた、と。
昌文君は漂に説明するときに言葉を濁していたが、政ははっきりと、こう説明していた。
「お前は俺と間違えて殺されるかもしれぬ」
漂は危険を承知で身代わりを引き受けたのだ。
大きなものを手に入れるために、命をかけた。
そして、漂は失敗した。
政は信にいう。
お前には二つの道がある、里に帰り下僕を続けるか、薄弱の王を援け、ともに凶刃の野を行くか。
これを聞いた信は、政と共に凶刃の野を行くことを決意する。
~感想~
政が信に殴られるシーンですが、政ははじめから避けようと思えば避けられたんだと思います。
それでもあえて殴られた。
自分は王様で相手は下僕なのにですよ?
さすがは始皇帝になる人です。
しかし、政は信の首を掴んで片手で持ち上げているところを見ると、相当に腕力がありますね。
この頃、まともにやり合ったら、もしかしたら信より強いんではないでしょうか。
ところで、河了貂もこの喧嘩で結構なとばっちりを受けてます。
信を止めに行った河了貂の左こめかみに信の肘がヒットしてしまいました。
結構出血してます。
しかし、たいして問題はなさそうです。
平気な顔してます。
さすが山の民(^^;