キングダム第八十一話「別離」感想(ネタバレあり)

~あらすじ~

政は紫夏と二人だけになってしまったが、紫夏は趙の騎馬隊を弓で何とか食い止めていた。
しかし多勢に無勢、徐々に傷を負いはじめ、弓を放つこともままならなくなっていく。
そのとき、前方に砂煙が上がっているのが見え、秦の騎馬隊がやって来ていることが分かった。
これを見た趙の騎馬隊は、弓ではなく、馬車に直接乗り移り、政の首をとる作戦に切り替える。
紫夏は自ら剣をとってこれに対応し、騎馬隊と斬り合った。
しかし、ここで後ろの方にいた騎兵が弓矢を放ち、これが紫夏の左胸に刺さってしまう。
紫夏が倒れたことに乗じて馬車に乗り移って来る騎兵だったが、紫夏は何とか起き上がり、この騎兵を剣で討ち取る。
そして、秦の騎馬隊がすぐそこまで来ていることを察知した趙の騎馬隊は紫夏ではなく、政に狙いを定め、弓や槍で総攻撃をしかける。
しかし、紫夏は自らの身体を盾にこれを阻止。
ついに怒涛の勢いでこちらにやってくる昌文君らの騎馬隊が間に合った。

趙の騎馬隊が昌文君らに討ち取られた後、紫夏は政の腕の中で、あなたは誰より偉大な王になる、といった。
つきものが落ちた、瞳が何とも美しい、とも。
そして、そのまま息を引き取った。



~感想~

キングダムをここまで読んできて、この回が一番泣きました(T_T)
紫夏は優れた商人でありましたが、たぶん武将にも向いていたと思います。
なぜか弓の腕前も凄いですし、剣でも騎兵たちとやり合っています。
紫夏が討ち取った兵の数は描かれているだけで四人!
そして最後は政の前に立ちふさがり、全身に矢と槍を受けて力尽きます。
これはもう昌文君クラスの側近の仕事です。
弁慶の立ち往生にも引けを取らないのでは…
息を引き取った際に、昌文君らが拱手した気持ちがよくわかります(;_;)
政は紫夏と出会ってから、まだほんの数日ですが、その絆は姉弟のように深いものでしたね。
キングダム本編から見れば、おまけ的なお話ですが、非常に胸を打たれました。


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