~あらすじ~
信と河了貂、それに壁の三人は政の後を追って山の王の城へと向かう。
しかし、その様子は山の民に筒抜けだった。
夜、三人が焚き火を囲んで作戦を練っていると、案の定、山の民の襲撃にあい、捕らえられてしまう。
三人は縄で縛られ、険しい山道を連行さてゆく。
いよいよ山道が狭くなり、もしや自分たちは突き落とされるのではないかと心配になったとき、山の民の王国が見えてきた。
崖に張り付くようにして、いくつもの洗練された建物が建ち、王国を形作っている様子に三人は息を呑む。
壁が予想していたような、大きめの田舎村とは大違い。
とてもではないが、警備のすきを見て、政を助け出せるようなところではない。
自分たちの甘い予想を大きく裏切られた三人は、絶望感にとらわれていた。
~感想~
山の民は目がいい!
平地に住む者には想像もできない視力で、三人が政の後を追ってきたことを、あっさり見破りました。
最初に政たち一行がやったきたことが分かったのも、単純に見えていたからなのかもしれません。
もしかしたら、お城から政の顔まで確認してたのかもしれないです。
あれ?秦の王様がこっちに来るぞ?ちょっとお前たちみておいで。みたいな感じで…
それにしても、壁の予想は見事に外れましたねぇ。
スカスカの村だろうと言っていたんですけど、全然違いました(^^;
すごく発達した王国です。
攻め落とすという点では平地のどんな城より難しいでしょう。
というより不可能。
道が狭すぎるので、軍がたどり着けません。
でも、山の民たちはこういった、狭い道を普通に通っている訳ですから、う~ん…脅威だべ。