キングダム第百七十二話「継承」感想(ネタバレあり)

~あらすじ~

蒙武たちの働きにより、王騎将軍たちは李牧軍の包囲を抜けることができ、脱出に成功した。
李牧は王騎将軍の命はじきに尽きるのであるから、追う必要はないとして、全軍で追うことはしないという。
李牧の目的は王騎将軍の死であって、秦軍をせん滅することではないのだ。

そして王騎将軍とその兵たちは山中で静かな最後の時を過ごしていた。
王騎将軍は、騰に軍の一切を委ね、蒙武の愛馬に感謝の意を示してから蒙武のこれからの成長に期待すると言い、乱世は面白い、と言った。
そして王騎将軍は信に、修行をつけてやるのは無理になってしまった、と言い、素質はありますよ信、とも言った。
それから王騎将軍は信の傍までやってくると、自分の矛を渡し、そのまま馬上で息を引き取ってしまった。



~感想~

王騎将軍が騰と最後の会話をしているシーンで、誰一人として私の後を追うことを禁じます、と言うんですが、恥ずかしながら、僕はこれを読んで王騎将軍が山奥にでも行くのかと思ってしまいました。
傷を癒す泉でもあるのかと…
要するに僕はまだこの段階に至っても王騎将軍は死なないと思ってたんです!
今思うとどうしようもなくアホな読者ですが、それくらい僕の中で王騎将軍は絶対的な存在だったんです!
それで、騰の手に指が食い込んで血がしたたり落ちているシーンを見て、初めてオヤッ?と思ったんです…
そのあとは最後のシーンまで、アレ?アレ?の連続でして、王騎将軍の死の瞬間の後は暫く狐につままれたような感じで読み進めていました。
だから、僕が王騎将軍の死で泣いたのは、二度目に読み返して以降なんです…(;_;)


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