~あらすじ~
王騎将軍の死は秦趙両軍に一斉に伝わった。
李牧は、秦への侵攻が目的ではないため、速やかに全軍撤退の命令を下す。
龐煖は再び山へ戻っていった。
王騎将軍の死は瞬く間に中華全土にも広まり、斉、燕、韓、魏、楚、趙の各国は喜んだが、秦では狼狽が広がっていた。
咸陽では皆、肩を落としており、ひと際ショックを受けた様子の昌文君が本殿の外へ出ると、そこには政がうなだれていた。
政は昌文君に、出陣前に王騎将軍から昭王の遺言を伝えられたことを話した。
それは王騎将軍が認めた王にのみ伝えられるもので、王騎将軍は政と共に中華統一を目指すつもりだったのだ。
しかし、それは叶わぬこととなってしまい、政と昌文君は涙に暮れた。
半月後、王騎軍の面々は帰還することができた。
信は王騎将軍から受け取った矛をしっかりと手に持ち、帰途についていた。
そして、ようやく自分の家にたどり着き扉を開けると、誰もいないはずの家の中に河了貂がおり、信を出迎えてくれた。
~感想~
ついに戦が終結しました。
秦は侵攻されることは免れましたが、国の武の象徴を失うというとてつもない痛手を被ってしまいましたね(T_T)
政は中華統一のための力強い味方を失ってしまいました。
しかし、信は王騎将軍の矛を受け取るほどの男になりましたし、王騎将軍が言っていたように、次の時代を担う人材も着実に育ってきています。
だから大丈夫です!
そして戦が終わり、家に帰れたものも、帰れなかったものもいたようです。
尾到は帰ることができませんでした(;_;)
友里は泣き崩れていましたが、こういった光景はこの時代、いたるところで見られたのでしょう。
李牧じゃないですが、だから戦は嫌いです。
今、ふと思いましたが、なんか李牧も政と同じ志で、平和をもたらすために戦をしているのかもしれないですね。
そして、河了貂が帰ってきました!
李牧に捕らえられたものの無事だったようです。
河了貂が出てくるとなんかホッとします(^^)